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訪問診療の現場で、医師とともに患者様のもとを訪れ、診療を支える看護師。
病院での看護とは異なり、訪問診療では患者様のご自宅や施設という「生活の場」に入り、ご本人だけでなく、ご家族様やケアマネジャー、訪問看護師、施設職員など、さまざまな方と連携しながら支援を行います。
今回は、実際に訪問診療に携わる看護師に、日々の仕事内容、患者様との関わり、職場の雰囲気、そして訪問診療未経験から働き始めた経験について話を伺いました。

―まず、訪問診療ではどのようなお仕事をされていますか。
医師と一緒に患者様のところへ伺って、診察の介助をしています。
必要に応じて採血をしたり、処置をしたりすることもあります。また、施設の職員さんから伺ったことを先生に伝えるなど、患者様の状態を共有する役割もあります。
訪問診療では、医師による診察をスムーズに進めるだけでなく、患者様や周囲の方から得た情報を医師につなぐことも看護師の大切な仕事です。患者様の体調はもちろん、普段の生活の様子やご家族様の不安、施設での変化など、一つひとつの情報を共有しながら診療を支えています。
―病院で働く看護師と、訪問診療の看護師では違いを感じますか。
仕事内容は結構違うと思います。病院だと患者様と接することが中心ですが、訪問診療の場合は患者様だけではなく、ご家族様と関わることもあります。施設なら施設の職員さんとも関わりますし、ケアマネジャーさん、リハビリの方、訪問看護師さんなど、いろいろな方との連携があります。

―患者様だけを見ていればいいお仕事ではないんですね。
そうですね。病院は「治療をする場所」という部分が大きいと思うんです。訪問診療の場合は、患者様やご家族様の生活がまずあって、私たちはそこへ診療に行かせていただく立場です。だから、かなり「生活」を中心に考える必要があると思います。この言葉は、訪問診療における看護の特徴をよく表しています。
患者様のご自宅は、医療を行うためにつくられた場所ではありません。毎日食事をし、眠り、ご家族様と過ごしてきた生活の場所です。医療の都合だけで考えるのではなく、その方がこれまでどのように暮らしてきたのか、これからどのように暮らしたいのか。その生活の中に無理なく医療を取り入れていく視点が求められます。
―訪問診療の看護師として、やりがいを感じるのはどんなときですか。
─やりがいと言われると、難しいですね。病院よりも、患者様やご家族様と密に接することは多いと思います。生活の中に入らせてもらうので、その方が必要なサポートを受けられるように、少しでもお手伝いできればと思っています。
患者様から「ありがとう」と言っていただけると、「お役に立ててよかったな」と素直に感じます。やりがいという言葉よりも、そう思える機会をいただけること自体が、むしろありがたいことだと思っています。

─患者様やご家族様と接するときに、心掛けていることはありますか。
やっぱり不安が強い方はいらっしゃいます。病院から退院して、家に帰ったばかりという方もいますから。
そういうときは、まず安心してもらえるようにお話をしたり、声を掛けたり、笑顔で接したりすることを大事にしています。病院では医療従事者が常に近くにいた患者様も、自宅へ戻れば環境は大きく変わります。
患者様だけではなく、ご家族様が不安を抱えていることもあります。そんなとき、体の状態を確認するだけでなく、まずお話を聞くこと。そして「何かあれば相談できる」と感じてもらうこと。それも、訪問診療に携わる看護師の大切な役割です。
―スタッフ同士の雰囲気はいかがですか。
話しやすいと思います。「あの患者様、その後どうなりましたか?」「これはこうでした」みたいなことを、みんな普通に話せます。
荒川先生が普段からとても話しかけやすく、こちらの話もきちんと聞いてくださるので、スタッフ同士も自然と声を掛け合いやすいと思います。ちょっとしたことでも相談しやすく、「これ、聞いてもいいかな」と迷うようなことでも確認できるので、安心して働けています。
─「これ、聞いてもいいのかな」と迷うことも聞くことができる?と
先生が話しやすいので、すごく助かっています。「これ、聞かなくてもいいことかな」と思うようなことでも、不安だったら聞けるんです。質問しても優しく聞いてくださいますし、患者様やご家族様のことを考えて指示を出してくださいます。医師から看護師へ一方的に指示を出すのではなく、患者様にとって何がよいのかを一緒に考えられる。その関係性が、千葉西クリニックのチーム医療を支えています。

─働きやすさはどうですか?
用事があるときは、「今日は帰って大丈夫ですよ」と言ってもらえることもあります。家庭の事情や予定があるスタッフがいるときには、周囲でフォローし合っています。
日々の業務をきちんと行うことは当然として、誰か一人に負担が偏らないように助け合う。「働きやすさ」を制度だけでつくるのではなく、スタッフ同士の関係によって支えている職場でもあります。
―訪問診療を経験したことがない看護師でも働けますか。
働けます!というか、みんな未経験でした。私も訪問診療はやったことがありませんでした。実は、現在働いている看護師も、最初から訪問診療の経験があったわけではありません。だからこそ、新しく入職する方が感じる不安も理解しています。
最初は先輩について、ずっと同行していました。一緒についてもらいながら、仕事を教えてもらいました。いきなり一人で訪問を任されるのではなく、まずは先輩スタッフと一緒に現場へ出て、患者様との接し方や診療の流れ、必要な準備などを実際の現場で覚えていきます。
訪問診療が初めての方も、安心してエントリーしていただければと思います。
─スケジュール管理などは看護師さんがされているのですか?
いえいえ!千葉西クリニックの医療事務さんは本当に本当に優秀なんです!!本当に信頼していて。準備や各種連絡、訪問スケジュールの調整などを医療事務の皆さんがしっかり支えてくれているので、私たちは患者様への対応に集中することができています。
訪問診療は、医師と看護師だけで成り立つものではありません。医療事務をはじめ、それぞれの職種が自分の役割を果たしながら、自然に支え合っているからこそ、日々の診療がスムーズに進んでいるのだと思います。そうした連携のしやすさやチームワークも、千葉西クリニックの働きやすさにつながっていると感じています。
私たちは、普段の仕事を「特別なことをしている」という感覚で行っているわけではありません。
患者様が不安を抱えていればお話を伺い、ご家族様が困っていれば相談に乗る。必要なことは医師へ伝え、ほかの職種による支援が必要であれば、きちんとつないでいく。そうした一つひとつのことを、日々当たり前のこととして続けています。
その中で、患者様がご自宅で安心して、できるだけその方らしく過ごしていただけることが、私たちにとって何より大切です。
患者様の生活の中に入らせていただく仕事だからこそ、医療だけを見るのではなく、その方の暮らし全体を支える気持ちを持って関わっていきたいと思っています。
インタビュー協力
千葉西クリニック
N・H看護師
K・S看護師

千葉西クリニックでは、訪問診療の経験がない方でも働くことができます。現在働いている看護師も、未経験から訪問診療を始めました。最初は先輩スタッフと同行しながら、実際の現場で一つずつ仕事を覚えていきます。
そして、分からないことを気軽に相談できる環境で、新しい分野に挑戦してみたい方。訪問診療という働き方を、千葉西クリニックで始めてみませんか。

